インキュベートの法則:習慣のチカラを味方につけて人生を変える方法
「人間は習慣の奴隷である」
習慣の奴隷と聞くと、大げさではあるが、決してそんなことはないと私は思う。
ちょっと頑張ってみようと思ったけど、3日坊主ですぐに諦めてしまうのは、今まで努力しなかった習慣が足を引っ張っているからである。
このように、習慣というのは無意識に我々の行動すら支配している。
習慣というものは無意識に発生するものだから、意志をはるかに凌駕するチカラを持っている。
だから、ダイエットも努力もランニングも続かない。
努力する習慣よりも楽をする習慣を体が身につけてしまっているからだ。
「え、それじゃあ、私は一生変わることができないまま?」と思うかもしれない。
でも、逆に考えてみて欲しい。
習慣のチカラを利用して、努力をついついしてしまう体質になってしまう、というのはどうだろうか?
そう、それがインキュベートの法則である。
21日間継続できれば、それは「習慣」となる
インキュベートの法則というのは、決めたことを21日間継続することができれば、それは「習慣」となる、という法則。(卵が孵化する日数がちょうど21日であることに由来されて名付けられた。)
習慣は無意識、意志は有意識であり、有意識から無意識にバトンタッチされるタイミングというのが、まさに「21日」というわけだ。
ただし、我々は21日間も継続できないから困っているのだ。
そう、この21日間の戦いは3日坊主を7回乗り越えなければならないほど、強烈な試練とも言える。
そもそも、人のモチベーションというのはたったの48時間しか続かない。
つまり、たったの2日で、「やる!」と決めたはずの決意が消えてしまう。
でも、このことを知っていれば事前に対処はできる。
3日を1セットとして、身につけたい習慣、努力すべきことを設定して、48時間突っ走る。
そこらへんでエンジンが消えかかってくるから、あえて休んだり、もう一度目標を書き出したりすることで決意を新たにする、というわけだ。
そして、これを7回繰り返す、これで21日間の達成、ああ、なんて簡単なんだ。
実際に、私自身もこのインキュベートの法則を意識して、何かをマスターさせたい時は「21日間」を常に意識するようにしている。
ただ、なぜこうも人は決めたことを守れないのか、なぜすぐに目標を忘れてだらけてしまうのか、を考えてみた。
その結果、1つの答えにたどり着いた。
そう、それは・・・
みんな自分のことを過大評価している
そう、目標設定や「これをしよう!」と決意を新たにしているタイミングで、多くの人は自分のことを過大評価しているのだ。
どういうことかというと、今の自分には明らかに高い目標を設定しており、挫折するのは必然かのごとく挫折しているということ。
- 毎日本を10ページ読む
- 毎日腹筋を30回する
- 毎日素振りを100回以上する
- 毎日数学の問題を10問以上解く
- 毎日ブログを2記事以上書く
と、このように決めるかもしれないが、これですら高すぎる目標なのだ。
仕事や学校、部活、勉強で疲れ切った状態から、腹筋30回やブログ2記事、素振り100回となると、「明日でいいか」となってしまう。(これがダラけた習慣)
目標が高すぎるがゆえに、どうしても楽な方、楽な方に逃げてしまうのだ。
それは「自分ならできる」とタカをくくっているから起こってしまう原理でもある。
だからこそ、習慣化したい目標、行動がある時は・・・
圧倒的に簡単な行動を目標にせよ
これが最強です。
この目標設定にしてから、私は一度もダラけることなく継続し、21日間を迎えることができています。
実際、その証拠にこのブログの記事は21記事目で21日連続投稿中なのだ。(たまたま)
21日間連続で記事を書いてきたが、ぶっちゃけ全く苦ではなかった。
それはすでに努力する習慣が身についているからかもしれないが、目標設定が非常にゆるいからでもある。
例えば、私の毎日の目標は以下の通りだ。
- 毎日トイレ掃除を1秒でもする
- 毎日腹筋ローラーを1回でもする
- 毎日読書を1文字でも読む
- 毎日ブログAの記事を1文字でも書く
- 毎日ブログBの記事を1文字でも書く
- 毎日ブログCの記事を1文字でも書く
- 毎日ブログDorEどちらかの記事を1文字でも書く
- 寝る前に1秒でもストレッチをする
- 毎日なんでもいいから朝ごはんを食べる
これを毎日欠かすことなく、ずっと継続できている。
なお、気づいたかと思うが、私はこのブログ以外にあと4つ運営している。
そして、このブログを含めて実は毎日4記事以上を欠かすことなく執筆している。
でも、すでに習慣化されているので全く苦ではない。
それに、自分の中での目標は1文字もしくは1秒、1回でもすることなので、やろうと思えば、すぐに1日の目標を達成できる。
でも、やり始めるとついついしてしまうので、どれもいい感じに進むわけだが。
そう、これが大事なのだ。
人間は行動をはじめる時に最もエネルギーを消費する。
そのエンジンのハードルを低くしてしまうのだ。
ブログの記事を執筆する、だとしんどく感じるが1文字であればタイトルと冒頭文だけで終わりだ。
であれば、「やるか!」という気持ちになることができる。
で、結局、キリがいいところまでしてしまうわけだが。笑
こういうエンジンをかけるフックの意味でも、この超低いハードル設定は意味があるだろう。
また、飽き性な私でも問題なく習慣化できているのでいうまでもない。
ついついダラけてしまう習慣を、ついつい努力してしまう習慣に。
これがインキュベートの法則と究極の行動フックである。
ぜひ、取り入れてみて欲しい。
まとめ
人間は習慣の奴隷とも言われており、有意識が無意識に勝ることはほとんどない。
だからこそ、習慣のチカラを味方につければ、人生を変えることも余裕でできる。
毎日決めた行動ができないのは、自分を過大評価しすぎており、高い目標設定をしているから。
1秒、1回、1文字というような極端に低い行動フックを設定することで、行動を継続することができる。
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